埼玉支部講演会案内
会員各位
東北大学歯学部同窓会埼玉支部
支部長 本多 武
平成22年度埼玉支部講演会のご案内
新年明けましておめでとうございます。先生方におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて埼玉支部では毎年講演会を催しておりますが、今年度は下記のように開催いたします。講師には各種雑誌や講演会で引っ張りだこの埼玉支部18回生、亀田行雄先生をお招きいたしました。ベテランから若手のドクターまで大変有意義なお話が伺える貴重な機会です。勤務医、ご友人などお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
記
日時:平成23年3月6日(日)午前10時~午後4時(予定) 終了後新年会
場所:大宮ソニックシティ 901号会議室
講師:亀田 行雄先生(18回生)(埼玉県川口市開業)
テーマ:「世界が変わる新しい義歯の考え方」
会費:15000円
昼食・コーヒー付
懇親会5000円
講演会終了後、懇親会(新年会)を行います。
申込先 岩佐歯科医院 TEL:048-969-1388
FAX:048-969-1389 までお願いします。
締め切り 平成23年1月31日
演者紹介
亀田行雄先生
略歴
1988 東北大学歯学部卒業(18回生)
1988-1994 東京都内勤務
1991-2002 東京医科歯科大学歯学部 高齢者歯科学講座在籍
1994-川口市にてかめだ歯科医院開設,現在に至る
所属学会・研究会と主な役職
日本顎咬合学会常任理事(会計委員会委員長)・咬み合わせ指導医
日本臨床歯周療法集談会JCPG 副会長
リヒテンシュタインにてBPS Dentistの認証を取得
Japan Denture Association正会員
てんとう虫スタディーグループ など
最近の執筆・講演
〔執筆〕 2010年11月 歯科評論 高齢化社会における年齢に応じた歯周治療
2009年5月6月 クインテッセンスQDT 高齢社会の補綴を考える-下顎無歯顎患者へのインプラントオーバーデンチャー
2009年3月 補綴臨床誌インプラントオーバーデンチャーによる機能回復-求められる床縁形態の検討-
〔講演〕 クインテッセンス国際歯科大会・日本顎咬合学会・日本補綴歯科学会・GC・和田精密歯研など
事前抄録
日本は65歳以上の人が人口の約1/4という超高齢社会となり,歯科医院を訪れる患者さんの多くが高齢者という時代になってきています.高齢者の口腔内は歯の欠損が多く,その補綴方法はインプラント治療が普及してきているとはいえ,今なお可撤式義歯が主体となっています.
義歯治療は歯科医師の技量が患者さんに伝わりやすく,それゆえ義歯を上手に作ることで,評判の良い歯科医院作りにつながります.
ところが義歯製作の技術習得は容易ではありません.私たちが学生生活を過ごした大学での臨床実習を思い出してみて下さい.総義歯を製作する過程は,印象採得を行い,ロウ堤にて垂直的顎間距離や咬合平面を決め,ゴシックアーチトレーサーにて水平的下顎位を決定,人工歯をフルバランスドオクルージョンで配列し,重合,完成,,,これらの術式の多くは,チューリッヒ大学のProf.Gysiが確立した技術です.つまり約百年前とあまり変わらない手法で四苦八苦しています.そのような中,日本では現在に至るまで“総義歯の大家”と呼ばれる先生がいらっしゃいました.大家の先生はProf.Gysiが確立した補綴学の基礎を,少しずつ改変しながら試行錯誤の末,素晴らしい臨床を行ってきています.しかし言い換えれば総義歯臨床はそれだけ難しく,名人といえども技術習得には時間がかかるということです.
このようなことを反映してか,近年若い歯科医師の向学の興味が義歯よりインプラントに移ってきています.また無歯顎の患者さんは減っており,十分に義歯の経験を積み,試行錯誤する機会もありません.しかし義歯の臨床を新しい視点で考えてみると,もっとシンプルでより良い結果が得られると思います.仙台での学生時代に“東北大学は考える歯科医師を輩出する”と諸先輩から教えられました.臨床は基本を守りながら患者さんごとによく観察し,よく考えることだと思います.今回は若手の先生が義歯臨床に興味を持つよう,義歯製作の現場を動画にて供覧していただきたいと思います.そして将来おそらく10年後には,必ず義歯治療のオプションの一つとなるであろう,インプラントオーバーデンチャーやCAD/CAMについて解説します.私たちの臨床が楽しくなる,そして患者さんにも喜んでいただける,新しい義歯の考え方についてお話ししたいと思います.
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